これまで誰かのためにがんばってきた人が「いざ自分のために!」と動き出したとき、必ず「お試し」というものがやってきます。自分のために行動して、せっかく心地よく過ごしていたのに、なぜか不快にならざるを得ないような情報がやってきたり、「せっかく心地よかったのに!」と気分が悪くなってしまうような現実を突きつけられたりするのです。
この「お試し」は、実際に試されているようなもので「それでもそうしたい?」と問われているものです。それをしていて本当に自分が心地よくいられるのだったら、小さな不快感に振り回される必要なんてないはずです。不快な情報や気分が悪くなるような現実ではなく、心地いいと思えることに注目していれば、それだけでいいはずなのです。
心地いいことをしていて、不快になったら「お試し」で、「それでもそうしたい?」と問われていることを思い出してください。そして、自分に確認してください。そのとき、自分が「もちろん!」と言えたなら、それは間違いなく、心地よい未来につながっていることがわかります。
『Mystical Shaman Oracle』 by Alberto Villoldo, Colette Baron-Reid
陰陽五行による解説
「自分のために行動できない」状態は「他人のことを優先するのが常識」になっている状態です。つまり、そういう「常識」の「枠」に閉じ込められているので、陰陽五行では「土」に象徴されます。そこから抜けだそうとしているので「土」から「水」への道を進んでいるところだと考えます。
しかし、ここで本当に「自分のあり方」や「魂的なものに対する理解」が進んでいないと「土」の引力によって引き戻されてしまったり、また本来「水」へと押し上げてくれる役割の「金」が怖いものとして映り、やはり「土」に留まるということが起こってしまいます。これが「お試し」の正体です。
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