「袖振り合うも他生の縁」という言葉があるように、この世界に生きて、お互いに関わりがあるというだけでとんでもなく深い縁があるはずです。それは問題のある関係であっても、縁には違いないわけで、そこからわたしが何を学ぶのか、その関係はわたしに何を教えようとしているのか、それが重要であると思います。
この肉体が終わって、魂の世界に帰ったとき、いろんな人と再会し「あ、あの時はありがとうね。あんな厳しい人を演じてくれて。」というように、お互いがお互いに対する役割を演じていたということに感謝をするときがやってくると思うのです。だから、出会う人はみんな天使で、わたしにとって、今必要な人間関係を作って、その役割を演じてくれているというわけです。
そう考えると、すべてがわたしの成長のためにあって、単に「アイツムカつく!」だけで終わらせるのは、せっかくのチャンスを踏みにじっているような、そんな気がしてくるのです。出会ってくれて、ありがとう。すべてにそう言えたとき、ありとあらゆる出会いがわたしのために、わたしの成長につながっていると実感できると思います。
『Mystical Shaman Oracle』 by Alberto Villoldo, Colette Baron-Reid
陰陽五行による解説
陰陽五行では「社会的なつながり」「人間関係」は「土」に象徴されます。「土」は「火」の子であり、「火」のエネルギーによって作られていくものです。そのため、どんな「人間関係」であっても、「火」があったから、形成されているのであって、「火」は本質的に「愛」なので、そこには必ず「愛」によるつながりがあるはず、ということになります。
その「愛」は意識的なものではないかもしれません。そのため、不快になるようなことをしたり、あまりよいとは言えない関係になったりするのでしょうが、それはそれで「愛」ゆえに、と考えてみると、今世ではそういう役割を演じている、という解釈ができます。つまり、ここではそういう役割を演じているだけで、本当は「愛」を持っている、いわゆる「天使」のような存在として、そこに現れたと考えることができるのです。
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