変化を恐れるひとにとっては、ツラい経験というのは「ただツラい」ということで終わりです。そのため、ツラい経験をどうやって避けるか、また、もしそれに出会ったとして、どうやってそこから逃れるかということが主題になってしまいます。
しかし、そのツラさを受け入れ、乗り越えることにこそ、わたしが成長していくカギが隠されているのです。成長のために努力が必要だと言っているわけではありません。自分を大切にして、日々を楽しく過ごしているなかでの「ツラい」と感じる経験は、わたしを成長させるためのものでしかありません。天罰とか、苦しませようとしているとか、そんな薄っぺらなものではなく、そこからなにを学ぶか、どう成長するかが、この人生に大きな意味をもたらしているのです。
ツラいからこそ、そこから学べることを考えてみましょう。困難は、必ず解決策といっしょにやってきます。「ただツラい」ではなく、なにが、どうして、どうすればいいのか、目の前に集中して考えてみます。そうすると、それは単なるツラいものではなく、わたしの成長のためのジャンプ台に変わります。
『Pixar Inspiration Cards』 by Brooke Vitale
陰陽五行による解説
陰陽五行では、魂の成長のためのきっかけとして「金の触媒」が登場します。人間は「自分の立ち位置」として「場」を作りますが、これを超えて次のステップに進むためのきっかけとなるのが「金の触媒」です。そして、「金」に象徴される感情が「辛(悲)」なので、通常、このきっかけには「ツラさ」が伴うと解釈されます。
そのため、「土」という「自分の立ち位置」に強くこだわる場合には、本人の抵抗感が大きく出てしまい、変化しにくくなりますが、それを受け入れることができるひとにとっては、先に進むためのパワーを与えてくれる心強い味方になってくれるのです。「ツラさ」のなかで、自分がどう考え、行動するか。それがとても重要です。
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