「好きなことがわかりません」という相談をよくいただきます。そういえば、自分も自分の「好き」ってわからなかった。ずっとまわりの目ばかりを気にしていたから、自分は本当は好きじゃなくても、なんとなくそれを「好き」って言っていればみんなから認めてもらえる気がして。そうやって自分を隠し続けて、気がついたら自分の「好き」がわからなくなっていたんです。
「好きなこと」って自分のなかでは当たり前だから、やっぱり意識せずに、いつのまにかやってしまっているものです。個人的には「オラクルカード」のことはなぜだかいつも考えていて、気がついたら通販サイトで価格をチェックしたり、カードをパラパラやっています。また、わかりやすいのは音楽で、気がついたら口ずさんでいる歌や時々聞きたくなるあの曲が、自分にとって「好き」なもののはずです。「いつのまにか」や「気がついたら」で、そこに戻ってしまうものが本当の「好き」だと思っています。
本当の「好き」とは異様にワクワクしたり、ドキドキしたり、興奮するものではありません。そこには深い心地よさと、自分にとっては「まぁ、そういうものだよね」と当たり前の感覚しかないわけです。「好き」がわからなくなってしまうのは、みんなの「好き」のキラキラをみて、それを探そうとしてしまうから。本当は自分のなかにも「好き」があって、それに触れたときの自分は、ちゃんとキラキラしています。でも、自分ではそれが当たり前なのよね。当たり前だからこそ、それが「好き」なんです。
『Magick of you oracle』 By Fiona Horne
陰陽五行による解説
「好き」とは「愛」であり、陰陽五行では「火」に象徴されます。「火」は文字通り「燃え広がる」ものです。「好き」を燃やした時、それはキラキラするものですが、燃えるスピードが早いと、それはろうそくのようにすぐになくなってしまいます。自分の人生を通してずっと「好き」と言えるものは、炭火のようにじっくりゆっくり燃えているものです。この炭火のような「火」は自分のなかでは当たり前の熱となり、気がつきにくいというわけです。でも、炭火の「火」はまわりからみると、とてもキラキラしていてずっと見ていたくなる魅力があるのです。
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