わたしは苦労すればするほど、それをどこかで神様が見守ってくれていて、いつか、それに報いてくれると思っていました。逆に、いつも見てくださっているから、ズルいことも、汚いこともできない。ただただ真面目に、真面目にやっていれば、それがいつか報われると信じて疑わずやってきました。
でも、苦労すれば苦労するほど、どんどんわたしは惨めになって、それがわたしの現実になっていきました。わたしがそこから抜け出すためには、楽しむことが必要なのに、苦しまなければ楽しめないから、どこまでいっても苦しむしかない悪循環。
わたしがなにをしても見守っていてくれている神様は、自分の内側にいると思ってみるとおもしろいことに気がつきます。そう、内側にいるからいつも見守ることができていたんです。
わたしの内側に神様がいるなら、わたしが苦労して苦しんでいるのは、神様を苦しめていることと同じこと。それで楽しくとか、報いてくださるとか、おかしくない?わたしは神様を大切にしたいと思ってきたのに、神様を苦しめていたのはわたしのほうだった!
わたしが楽しめば楽しむほど、わたしの内側の神様も楽しんでくれている。だから、それに報いてくれて、もっと楽しくなっていく。神様だって、楽しいほうがいいに違いないから。わたしの神様を楽しませるのは、わたしにしかできないことなのだ。
『Pure Magic Oracle』 by Andres Engracia
陰陽五行による解説
陰陽五行では高次の存在(神さま)の介入を「火」や「金」の触媒で象徴されます。「火」は「愛」が本質であり、人間の精神活動においての究極は自分に対する「愛」が重要であると説かれています。また、「金」は人生における厳しい環境に立たされること(病気や事故など、思ってもないような困難)の象徴とされています。「金」の道にしても、大切なのは「火」を持つことであり、困難を乗り越えるためには「火」が必要不可欠であるというのです。そのため、神様と上手にお付き合いするためには苦労して苦しむのではなく、自分にやさしくするということのほうがよっぽど大切であるということがわかります。
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