「占いで他人の人生を決めるのは怖くないのですか?」と聞かれることがあります。たしかに「わたしの一言でこの人の運命を変えてしまうかもしれない」って思うと、ふと、怖くなるときもあります。でも、考えてみれば、それって占いだけじゃないのよね。
占いで聞かれるのは未来に向けての選択であって、それはなにか特別な意味のある言葉のように思われています。しかし、実際には、占いはそういうレッテルが貼られているだけで、普段の日常会話のなかでも、誰かの人生に影響を与えるって当たり前のこと。何気なくかけた「がんばってるね」の言葉が、そのひとの「頑張り屋さん」の能力を引き出していたり、反対に「あんたはだらしがない」と言われたことがいつまでも暗示になって、「だらしのない自分」を演じさせられていたりするんです。ひどい場合には「きっとうまくいかない」って、親や兄弟、友達から言われていることもあります。
だから、「占いが怖くないのか」と言われたとき、「では、あなたは人の話をするのが怖いと思いますか?」と思ってしまいます。むしろ、占いでは、この言葉のひとつひとつがどのくらいの影響力をもっていて、それを伝えた結果、どうなるのかをちゃんと考えてお伝えしています。だから、つい口を滑らせて、変な暗示をかけてしまったり、相手を蹴落とそうとするような発言がないぶん、逆に安全だったりもするんです。(※もちろん占い師さんにもよるでしょうが。)
そしてなにより、占いでどんな言葉をかけられても、そこで行動をするのは自分です。結果を出すのは自分です。占いとは、当てるためにするのではなく、その意思決定のサポートや参考として、ちょっとしたヒントになればいいと思っています。
『Universal Dragon Oracle』 by Carla Morrow
陰陽五行による解説
「占い」は「つかみどころがない」ので、陰陽五行では「水」に象徴されます。「水」は「霊的なもの」や「スピリチュアル」などを象徴しています。「水」は「木」=「思い」のエネルギーを高める役割(「水生木」)があるので、次の行動へのきっかけになることができます。しかし、「水」から「木」への流れはあくまで段階があり、そこでなにを考え、どう動くかは、占い師の言葉から直接決定されるものではないのです。
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