ちょっと油断していると、その目標のための逆算をはじめてしまいます。「こうするためには、これがこうなって、こうならなければ」と、道をひとつに絞って考えだしてしまうんです。でも、本当は、道は無限にあるものだし、そのひとつの道に執着することが、わたしの道を阻んでしまうんです。
「バタフライエフェクト」とは、たったひとつの小さな出来事や選択が、後々大きな変化をもたらすことをいいます。小さな蝶の羽ばたきで起こった小さな風が、やがて巨大な台風にもなり得るという意味です。映画などでは、物語にするために、たいていひとつの転換点でなにを選択するかが重要であると解釈されます。しかし、実際には、目の前で起こる、あらゆることに無限の広がりがあって、どのひとつをとっても、バタフライエフェクトが生じうるはずです。
だからこそ、どんなやり方でもあり、なのです。その小さなひとつの選択が、大きな渦になって、無限に可能性を広げていきます。大切なのは、その広がりに身を委ねること。意識は自分が認識できることしか受け入れたくないというけれど、無意識の広がりはそんなものではありません。本当に無限の広がりがあって、それはすべて、わたしのためにあることなんです。
『Oracle of the Angels』 by Mario Duguay
陰陽五行による解説
「無意識」の無限の広がりは、陰陽五行では「火」の触媒として、自分の「枠」=「土」では想像もできないものと解釈できます。自分の「思い」を「実現」するには、その「無意識」を受け入れることが重要で、それこそが、わたしの「枠」を超えるための鍵にもなります。
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