すでにさっきと違うわたし

よく聞かれる質問のひとつに「手相はどのくらいで変わるんですか？」というものがあります。これに関しては占い師によっても意見の異なるところでもありますが、だいたい3ヵ月くらいで変化するとしている教科書が多いです。

しかし、実際に手相をみていると、その場で変化するのが観察できるくらい変化していきます（そのように書いている教科書もいくつかあります）。そして、この変化は、そのときの言葉によって起こっていくわけで、それを理想的な固定化させていくことが、占い師の役割のひとつだと思っています。

わたしたちの状態（波動）が毎瞬ごとに変わっているというのは、気分の浮き沈みや思考の移り変わりから確認できます。わたしは毎瞬絶え間なく少しずつ変化しているけれど、「わたしはこういうもの」という枠は変わらないから、同じものであり続けているような感じがしているわけです。

だから、この文章を読む前のわたしと、今のわたしは、すでに別の状態にあって、手相も変化しているはずです。そうやって変わっていくわたしを認めることができているぶん、変化が起こっているはずなのです。毎瞬、それだけ変化があるとすれば、過去のわたしの実績とかって、もはや関係ないことがわかります。常に、どんどん変わり続けているわたしなんです。今、どうありたいかは自分で決めることができます。

『Angelic Activations Oracle』 by Kyle Gray

陰陽五行による解説

今の「わたし」は陰陽五行では「土」に象徴されます。「土」は「木」に剋される（やっつけられる）という関係があるので、「思い」＝「木」が「現実」＝「土」を変化させていくことがわかります。わたしたちの「思い」は常に変わり続けているので、固定化されているわけではないというわけです。