焦れば焦るほど、自分にはなにかが足りない、なにかやらなくちゃいけない、って感覚になります。でも、そうやって感じている不足感って、なにをやっても満たされることがありません。やってもやっても、まだなにか足りない、まだがんばらなくちゃいけないって、苦しい感覚が残ってしまうんです。
そんなときには、むしろ「やらない」ことを選択する勇気をもってください。自分では「やらなきゃ」を感じているから、すべてをこなしていきたいと思っているのですが、そこであえて「やらない」を選んでみる。もちろん、やりたいことはやればいいのですが、「やらない」をちゃんと選んでみると、本当に自分が「やりたい」ことだったり、今「やるべき」ことがしっかりと浮かび上がってくるのです。
本当に「やりたいこと」「やるべきこと」というのは、実はそれほど多くありません。それがごちゃまぜになって、どこから手をつけるかわからなくなるから、ややこしいことになるのです。あなたはすでに十分なものを持っています。足りないのではなく、いらないを選ぶ必要があるだけです。少しの勇気で「いらない」と言えたとき、本当の自分のための道が開けていきます。
『Fairies Oracle Deck』 by Eugene Fletcher
陰陽五行による解説
「足りない」と思うとき、そこに「誰かと比べて」「誰かに言われて」という感覚が含まれていたりします。ですから、それは純粋な自分ではなく、ある「枠」に囚われているようなものであり、「土」に象徴される状態です。そこから抜け出して、「本来の自分」に近づくためには、「捨てる」=「いらない」を選択することが必要であり、これは「水」に向かうための「金」の触媒ということになります。

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