目に見えないからといって、そこには何もないわけではありません。空気は目にはみえないけれど、確かにそこにあって、このわたしの生命を支えてくれています。夜空の星も目には見えないものも多いけれど、しかし、そこに無限の宇宙が広がっています。家にはいないと思っている虫たちも、どこかに潜んでいて、急に出てきてわたしを驚かせたりするんです。
そうやって、わたしの普段の目には見えないものもあることを考えてみると、逆に、いつも見えているものがすべてではないということがわかります。目に見えるものがすべてではないのは、みえないところに虫が潜んでいるのと同じくらい、また、わたしのまわりに空気が充満しているのと同じくらい、明確なことなのです。
「そういうものがあって当たり前」と思えた瞬間に、みえない世界の扉が開きます。今までみえなかった小さなものが見えてきたり、普通のひとには見えないものが見えるようになったりするのかもしれません。見えないものの存在を認めることが、みえないものをみるための第一歩なのです。
『DREAM INTERPRETATION oracle cards』 By Luigi Di Giammarino
陰陽五行による解説
「みえないもの」を「認める」ことは、陰陽五行では「火の触媒」に象徴されます。そういう「高次の存在」が目には見えなくてもそこにあることを認めていれば、ちゃんとそれに応えてくれるようになるのです。
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