いつになったら変わるの？

苦しい状況を抜け出したくて、毎日、いろんな方法を取り入れて、いろんなことを試しているのに、なかなか変化が現れないと感じてしまいます。「いつになったら変わるの？」って、自分ががんばればがんばるほど、ずーっとこのままツラいことが続いていくんじゃないかって思えてくるんです。

しかし、本当は「いつになったら変わるの？」って思っている時点で、もう変化がちゃんと始まっているのです。すでに変化がはじまっているからこそ、脳は「いつになったら変わるの？」って感じることを選択しようとしています。なぜなら、わたしたちの脳は変化が怖いし、大きく変わらないための機能を備えているから。わたしがどんなに変わりたいと思っていても、脳は変化を避けようとするわけです。だから、あえて自分に「いつになったら変わるの？」という問いかけをして、変わっていないということを事実にしようとしているのです。

「いつになったら変わるの？」と、自分が自分に問いかけているのに気がついたら、それはものすごいチャンスが来ているということ。着実に変化が起こっているからこそ、脳が不安に感じて、それを阻止しようとしています。わたしは、変わるためにそれをやってきたわけで、ちゃんと変わってきたじゃないかと実感できることがすでにたくさんあるはずです。それに気づくと、もうワクワクが止まらない！

『Mushroom Spirit Oracle』 by Nicola McIntosh

陰陽五行による解説

脳の恒常性機能による「変化しない」というシステムは、陰陽五行の「土」の引力と言い換えることができます。「土」は「育てるが、腐らせる」という二面性を持ち、成長させるためには必要ですが、そこに居続けることはむしろ害になるものです。ずっと同じ状況でいることは、本人にとってある種の気持ちよさがありますが、それでは成長できないし、ポジティブな変化を生み出すことはできません。「土」の引力を、いずれどこかで断ち切って、前に進むことが必要なのです。