わたしの意識が気づかないふりをしても、わたしのなかでは常に燃え続けているものがあります。それは「無意識」といっても「ハート」といってもいいでしょう。いずれにしても、「魂」という目にはみえないけれど、たしかにそこにあるものの延長で、わたしが生きていくうえで欠かすことのできないものが、このわたしの内側で燃えています。
「魂」のことを考えたとき、たいていは「肉体」が「魂」の入れ物ということで考えてしまいます。しかし、実際には「肉体」は「魂」の入れ物ではなくて、それもその一部であって、「魂」の「物質」的な側面の表れということになります。そのため、「魂」=「肉体」であり、「肉体」が「魂」を制限しているわけではないのです。また、「意識」と「無意識」は便宜上分けて説明されるものですが、本当は、やはりいずれも「魂」の側面であって、ひとつのところにあるもので、分け隔てる必要もないんです。
大切なことは、すべて「魂」の側面の表れであり、もとは区別されるものでもないってこと。自分でなんとか理解するために、「頭」と「心」なんていう分け方をしたり、「意識」と「無意識」、「魂」と「肉体」を区別したりしてしまいますが、これもすべて同じもの。自分の内側で燃え続けるものを感じることは、それらがすべて、もとはひとつのものであることを思い出させてくれます。
『Oracle of the Mythic Heroes』 by Letao Wang
陰陽五行による解説
「燃え続けるもの」といったとき、まさに「火」そのもののイメージです。そのため、そのイメージをすることは「火生土」で、「土」の感覚を育てます。ここでの「土」は「全体性」のことであり、「すべてはひとつ」ということを思い出させることになるわけです。

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