「あと一歩踏み出せていたらよかったのに。。。」そんな後悔を今まで何度重ねてきたかわかりません。もう少しだけ諦めなければ、物事はもっとうまくいったはずなのに、なぜか自分で限界を決めてほどほどのところで放り投げてしまう。そして、あとから後悔して、大きなチャンスを逃してしまったことに気がつくのです。
どうして自分で限界を決めてしまったのか、考えてみるとおもしろいことがわかります。本当にそこに「限界」があるわけではなく、自分が勝手に設定しているだけのものなので、自分が「これ以上進みたくない」と判断しているということです。また、あとから後悔しているので、この判断は大きな視点からみれば「正しくなかった」ということになります。つまり、その先に進まないために、あえて「正しくない」のほうの選択肢を自分で選んでいるということです。自分が思っていた「限界」というのは、単なる理由付けにすぎなくて、進まないことを選んでいるといえます。そして、先に進みたくない理由は「真実を知るのが怖いから」です。
あえて後悔する選択肢を選ぶとき、わたしは、本当は答えを知っていたはずです。だから、後悔の気持ちは「どうすればよかったのか?」ではなく「やっぱりあっちにすればよかった!」となります。
わたしたちの直観はいつでも目の前の現実から抜け出して、本当の自分に気づくためのヒントを与えてくれています。しかし、それに従うことはこれまでの自分を乗り越えること、そしてある意味ではこれまでの自分を否定することにもつながります。そこには、今まで囚われていたものから解放された「真実」があるのです。その「真実」が怖いから、あえて進まないことを選んでしまうというワケです。
ですから、逆に「恐怖」を感じるときこそ、その裏にある「真実」に目を向けてみるとどんどん世界が広がっていきます。今までの狭い考え方は、世界の裏側を生きていたような気さえするのです。怖くても一歩進む勇気を持ってみましょう。そうすれば、人生はもって楽しく、もっと輝くものになります。さぁ、楽しもう!
『Dragon Wisdom』 By Christine Arana Fader
陰陽五行による解説
陰陽五行では物事の「本質」は「水」に象徴されます。「水」はもっとも「寒い」「冷たい」の象徴で、時間でいえば「夜」、色でいえば「黒」、感情は「恐怖(畏れ)」を象徴します。夜の暗がりには何が潜んでいるかわからないということです。
わたしが「真実」に向かっていこうとするとき、まさに「夜の暗がり」に向かっていくような「恐怖」が湧いてきます。「何が起こるかわからない」から「やめておこう」と考えてしまうのです。
しかし、その先で「水」の世界に足を踏み入れれば「真実」に触れることができます。「夜の暗がり」でも、音や感覚によって昼間よりも人の動きがよくわかったりします。昼間なら気がつかなくても、夜なら道を横切るネコの気配だけで振り向くこともあるのです。
「恐怖」が教えてくれるのは、その先に「水」があるということかもしれません。恐いから逃げるではなく、勇気をもって立ち向かってみること。「真実」に出会うと世界はどんどん広がっていきます。
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