自分の才能や能力に、自分ではなかなか気がつくことができません。なぜなら、それが自分のなかでは普通に“当たり前”になっていることこそ、天性の才能を持つことだからです。自分のなかでは“当たり前”だから、ひとから指摘されるまで「え、当たり前じゃないの？」とどんなに大変なことでも自分では普通にこなせてしまっているものです。
では、意図して才能・能力を見つけることはできないかというとそうではありません。意識的には才能だと思っていなくても、心のどこかで自分はそれを知っているので、不思議とどうしても気になってしまったり、子供のころにやたらと好きだったという思い出があったりするものは、才能の断片が隠されていたりします。
例えば、わたしの場合、そういえば小さい頃から「カード」が好きでした。当時は、戦うカードが流行っていましたから、その影響ではないかと思ってしまいますが、しかし、戦うのはそれほど好きではなく、ただ絵柄を眺めるのが好きだったのです。また、マンガでいえば「ゲゲゲの鬼太郎」と「ジョジョの奇妙な冒険」が一番好きだとふと自覚したことがあります。この２つのマンガに共通することは「目にはみえない世界」と「芸術性」です。これらをつなげていくと「カードのなかに芸術性を見出し、目にはみえない世界とつながる」というような価値観がみえてきて、わたしがオラクルカードや象徴に関係することを生業としていることも必然のような気がしてくるのです。
ですから、ぜひ自分のなかにある「興味のあること」「関心が向くこと」「やたらと好きなこと」を言葉にしてみてください。言葉にするとそこに向かうためのアイデアが生まれます。どんなにすばらしい才能があっても、それを活かさなければ宝の持ち腐れです。ぜひ、才能を自覚して、自分をもっと輝かせましょう。磨けば磨くほど、その才能は輝きます。
陰陽五行による解説
「才能」とは「本来の自分の力」を発揮していくことです。「本来の自分の力」は「魂」のレベルで自分が持っていることであり、陰陽五行では「水」に象徴されます。「水」は「魂」や「本質」を表すとともに「死後の世界」、そして「生命力の根源」の象徴でもあります。
『「水」は「木」を育てる（水生木）』という関係があるので、自分の本質である「水」は、自分の「思い」を形作っていきます。ですから「～しよう」と思っている、そのひとつひとつの思いのなかに、自分の本質が表されているといえます。
今回は「興味があることを言葉にする」というアドバイスを書きました。「関心があること」とは自分の「思い」なので、五行の「木」にあたります。そして「言葉にする」ことは、五行の「金」です。「金」は「水」を育てるので、言葉にするだけで、自分の内側にある本質に力を与えることができることがわかります。つまり「関心があることを言葉にする」ことは、自分の才能を自覚するとても簡単かつ陰陽五行で考えてもとても有効な方法なのです。
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