それって、今考えなきゃいけないこと？

ふと気がついたら、ぐだぐだと色んなことを考えてしまって「目の前のことに集中できない～」となっていることがあります。まだ、今日のお昼前だというのに「明日の晩ごはん、なににしようかな」とか、まだ1日（ついたち）なのに「月末は経済的に厳しいかもしれない」「来月は大丈夫かしら」、あるいは漠然とした将来への不安（結婚できるかとか、お金が貯まるかとか）に囚われてしまったりするのです。

でも、こういう悩みって、今考えて解決できるものではありません。いくら悩んでもたいてい答えは出ないし、もし今答えが出せたとしても、実際にその場になったら、その答えの通りに進んでいくとは限らないものです。「明日の晩ごはん」くらいは、考えてもいいじゃないかと思うかもしれませんが、明日は明日で、自分が“本当に食べたいもの”は、今日のわたしが思いつくものとは違っているのが普通です。

ですから、ぐだぐだ考え事をしていることに気がついたら「それって今考えなきゃいけないこと？」と自分にツッコミを入れてみます。今、わたしが本当に考えるべきことは、ただひとつ、わたしがどうすれば心地よくいることができるか、ということだけです。「今、この瞬間に、わたしが心地よくいるためには？」それ以外に、わたしが考えるべきことは、なにもありません。

『Spellcasting Oracle Cards 』 By Flavia Kate Peters & Barbara Meiklejohn-Free

陰陽五行による解説

「ぐだぐだ考える」は、陰陽五行では「木」に象徴されます。「木」は「伸び上がる」ものの象徴で、人間では「思い」がそれにあたります。人間の「思い」は勝手に次々湧いてきて、どこまでも上へ上へと伸びていくようなものです。それが「ぐだぐだ考える」の正体です。

今回は、これに対して「今」の目の前のことに目を向けるということを書いてみました。「今」は「土」なので、「思い」が上に向かっていくのに対して、「今」をみること自体が下に向かっていく力、つまり、そうするだけでぐだぐだと「思い」だけが先走ってしまうことを防ぐことができるわけです。