自分のなかで「これだけは!」とこだわっているものが、実は、自分にとって、本当に大切なものではないということがあります。「これをするには、○○が絶対に必要」とか「~のためには、○○が条件」というルールは、果たして本当にそうなのでしょうか?
個人的な経験では「学術的な裏付けがないと、施術の意味がないから、もっと勉強しないとダメ」⇒ウソ、「ライブ配信するのは、もっとファンが多くなってから、機材をちゃんとそろえてから」⇒ウソ、ということがありました。もちろん、施術のためには、学術的な裏付けはあったほうがいいし、基礎知識がないのは論外だとしても、しかし、施術家にとっては、その場の手技こそがすべてであって、学術的な裏付けを待っていては遅いということもしばしばです。また、ライブ配信は、やっていくなかでファンの方たちとつながっていくわけで、そのあと機材をそろえればいいので、考えている順番が完全に逆だということになります。
自分の内側にある本当に大切にしたいものに目を向けていくと、自分ができない、やらないための言い訳として、こういった理由を考えてしまっていることに気がつきます。自分にとって、本当には大切でないものにこだわることで、自分の歩みを“自分で”止めてしまっているのです。「これだけは!」と、なにかにこだわっている自分に気がついたら「本当に?」と問うてみます。そこで「あれ?」と思ったら、いったん条件を外してやってみる。そしたら、どんどん身軽になって、自分にとって本当に大切なもののために、もっと自由に動けるようになっていきます。
『MAGIC of MARBEL ORACLE DECK』 by Insight Editions
陰陽五行による解説
今回は、自分のためと思いながら、別のなにかに縛られてしまって動けなくなってしまうことについて書いてみました。これは、多くの場合、周囲から思わされてしまった「常識」に縛られている状態です。この状態を陰陽五行では「土」にハマっていると考えます。「土」というものは「現実世界」で生きていくために必要不可欠ではありますが、時にそれは「枠」となり、自由さを制限してしまうことがあるのです。
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