ポロっとこぼれた言葉のひとつに人間の品(ひん)が表れることがあります。普段どれだけきれいな言葉を使っていても、つい汚い言葉がでてしまったり、反対に、普段あまりきれいな言葉を使っていなくても、どこか品の良さを感じさせたりするひとがいます。言葉は思考の表れだから、どんなに取り繕っても、ポロっと出てしまう一言に、そのひとの本質が再現されたりするわけです。
ある人が悪口を言っているのを聞いたとき「うわー、よくそんなことを思いつくなー」と思ってしまいました。まぁ、思考が自由なのはいいとして、人のことを蔑むような、傷つけるようなことがつらつら出てくるのは、普段からそんなことを考えているから。それだけ低い次元で生きていらっしゃるということなのね。波動が低いと言ってもいいでしょう。(そもそも他人との比較になる時点で、低い波動になります。)思考は波動で、波動は本質。だから、その状態でどこまでいっても波動の低い世界から逃れることはできないのです。
ポロっと出そうになってしまう言葉をじっと観察してみると、自分の本質が少し見えてきます。いつも「ちくしょー」とか「くそっ」とか言っていたら、そういう波動を発しているということ。そしたら、そんな世界に生きるしかなくなってしまいます。逆に、少し言葉に気をつけて、ポロっとの言葉がきれいになると、それは自分の世界がより美しいものになっていくということ。おっと、気をつけよー。
『DREAM INTERPRETATION oracle cards』 By Luigi Di Giammarino
陰陽五行による解説
「言葉」は「耳」で受け取ります。「耳」は陰陽五行では「水」に象徴されます。「水」は「本質」のことであり、人間では「魂」のことです。人生でいちばん聞くのは、自分の「声」であり「言葉」です。そのため、自分の「言葉」は自分の「魂」「本質」と密接にかかわっていて、普段の口癖がいつのまにか「本質」に近づいて行っていまうということになります。そのため、少し「言葉」に気をつけるだけで「本質」が美しくなったりするのです。
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