起こったことが、自分にとって「いいか/悪いか」で判断してしまう「白黒思考」は、常に自分の判断に対して「ダメ出し」をしてしまう状態にあります。「いいのか、悪いのか」を考え続けているので、自分に対して「ここがダメ!あそこがダメ!」とどんどん厳しくなってしまいます。
そして、いつも自分に対して「ダメ出し」を続けていると、自分の行動がすべて意識的になって、流れに任せたり、自分の成長を純粋に楽しんだりということができなくなっていきます。さらに、一生懸命、自分の頭だけで考えて答えを出そうとするので、そこにはいつも限界があって、自分ではどうしようもないというような壁に阻まれて、身動きの取れないような状態になってしまうのです。
世の中で起こることは、人間のわたしが「いい/悪い」で判断できるようなことではありません。立場によっても、時間によっても、見方によっても、それぞれ変化していくものです。イベントは、ただわたしの目の前で起こるだけ。そして、それは、今の自分にとってなにか必要だから起こるものなのです。そこには「いい」も「悪い」もありません。
『WISDOM of the ORACLE』 By Colette Baron-reid
陰陽五行による解説
「いい/悪い」で物事を判断する「白黒思考」は、陰陽五行では「金」に象徴されます。「金」は「刃物」のイメージで、スッパリと切るという感じです。
この「金」は「金剋木」の性質があり、「木」をやっつけます。「金」の意識が自分に向いたとき、自分のなかの「木」=「思い」をやっつけてしまうことになるので、自分のなかの「やりたいこと」などがやられてしまって、純粋に楽しんだりすることができなくなってしまうのです。
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