優秀なひとほど、誰かに嫉妬されて、そのひとの持つ本来の可能性を潰されています。なにかがうまくいかなかったときに思わず口から出てくる「わたしはもっとできるはず」「本番になったらなんだかできない」「こんなはずではないのに」という言葉は、言い訳のように聞こえたり、自分でも「なんてひどい言い訳だ」と考えてしまうのかもしれません。しかし、嫉妬でつぶされてきたわたしからすれば、その言葉には真実が隠されていると思うのです。
誰かからの嫉妬は、神経の電気信号としてわたしの脳に伝わります。文字通り、脳に電気が走るのです。電気刺激は体がうまく動かない状態(電気ショック!)にしてしまうので、それだけでもパフォーマンスがうまくできなくなってします。また、それはわたしにとって「不快感」として感じられるので、わけもわからず不快な気分になったりしてしまいます。その不快感によって、わたしはさらに「うまくできない」ようにさせられて、自分でも「うまく発揮できない」と感じるような現実につながってしまうのです。そのため、あとに残る感覚は「わたしはもっとできるはず」となるわけです。
嫉妬する側は、動物的な本能で嫉妬しているので、本人を責めることはできません。あくまで嫉妬しているのは無意識なのです。また、嫉妬してしまう条件は、自分よりも相手のほうが優秀だと無意識に感知したときです。相手が優秀だからこそ、それに嫉妬して、そして潰そうとしてしまうということです。
ですから、嫉妬されて、不快な気分になってしまったら「まぁ、わたしのほうが優れていますから!」と考えてみましょう。わたしが優秀だからこそ、嫉妬されて、攻撃されて、潰されていくことにされているのです。あなたはそれだけ優秀なのです!それが発揮されたら、どれだけすごいものなのか。楽しみです!
陰陽五行による解説
今回は「優秀」だから「嫉妬」されると書いてみました。ここでの「優秀」というのは、ほかのひとよりも「可能性」を持っていること、もっと平たくいえば「想像力」が豊かであることを指しています。想像力が豊かなら、より大きな可能性をみることができますから、普通のひとからは脅威としてみられるというわけです。
この「優秀さ」は陰陽五行では「木」になります。「木」は「伸び上がるエネルギー」であり「思い」ですから、まさに「可能性」「想像力」と重なります。また、「嫉妬」とは「金」です。なぜなら、「嫉妬」は「自分の場所が奪われる恐怖」から生じるものであり、つまり「自分の場所にしがみつく」ことで、新しい可能性をつぶそうとする反応だからです。そのため、「自分の場所」=「土」がさらにきつくなった「金」の性質を持つと考えます。「金」は「金剋木」の関係によって、「木」をやっつける性質があるので、新しい可能性、すなわち「優秀さ」は「嫉妬」によってつぶされていくということがわかります。
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