青虫が蝶になるときの、あのステキな変化は、青虫がそれと意識して起こしているわけではないでしょう。青虫が「そろそろだな！」という意志を持って、そのタイミングを決めているとすれば、もはや人間以上の精神力を持っていることになります(笑)。そうではなくて、まわりの環境の変化を感じて、それに合わせて自然と変わっていくと考えるほうが納得がいきます。
人間の変化も、そういうもののはずです。人間は意志を持っているから、つい、自分でコントロールしたくなりますが、変わるときには本当に無意識です。気がついたら「変わってた」という具合に、あの青虫の変化のように、いつのまにか蝶になっているものです。
人間の変化は青虫のようにわかりやすいものではないけれど、毎日少しずつ、学びがあって、確実に成長して、変わっていっています。そして、気がついたら、自分らしく、自分の生きたい人生を生きているのです。
『Dragon Path Oracle Cards』 By Caroline Mitchell
陰陽五行による解説
私たちが変わっていくためには、いつも「無意識」の介入が必要です。自分の「思い」だけでなんとかなるということはありません。もし、自分の「思い」だけでなんとかなっていくのだったら、世界は独裁者ばかりになってしまいます。これを陰陽五行の世界では「火」の触媒作用と表現します。
「思い」を「現実」に近づけるためには、必ずあいだに「火」が触媒としてやってくる必要があります。これは、外からのものであって、自分の意図するところにないということがポイントです。
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